東京冒険紀行

東京に的を絞った冒険記。失われつつある追憶の風景・ワンダフルな建築物・愛しの公園キャラ・物語る廃墟・入りにくいけどイイ店・御馬鹿スポットから知られざるディープスポットまで...街で見つけた素晴らしいもの面白いものを独自の視点で紹介!!!

 
Category: 多摩地域 > 国立市  

怪獣の棲む講堂 「兼松講堂」

兼松講堂01
国立大学・一橋大学の「国立キャンパス」。
ここには古い建物が多く、国登録有形文化財となっている建物も複数ある。

兼松講堂02
まず今回は、国登録有形文化財の一つであり、国立キャンパスのシンボル「兼松講堂」。
1927年(昭和2年)の創建で、設計は伊東忠太。兼松商店から受けた寄付を元に、依頼された伊東忠太が入魂の一作を送り出した。
と、なればやはり異色な建物、そして妖怪を期待する。...その期待、応えてくれてます!

兼松講堂03
まずは建築様式。東大の「安田講堂」、早稲田の「大隈講堂」にしても、慶應の「記念図書館」と、大学の顔的建物の多くがなゴシック様式で建てられているのに対し、一橋の兼松講堂だけはロマネスク様式なのである。

兼松講堂04
兼松講堂を正面から見ると、出入り口や窓が、連続した半円アーチで構成されている。
車輪窓にはマーキュリーが嵌め込まれ、堂々たる風格。これもロマネスクの大きな特徴の一つ。

兼松講堂05
エントランスは連続アーチ、ヴォールト天井と特徴的な造型が、教会を思わせる高貴な雰囲気。

兼松講堂06
細部に目を向けると、期待通りの妖怪・怪獣の姿が。
この土俗的な彫刻は、全体でおよそ100ヶ所施されている。

兼松講堂07
その姿は動物と植物を掛け合わせたような独特の姿をしている。こうした意匠は全て伊東忠太のオリジナル。
奇妙な妖怪・怪獣達は複雑に、そして自由気ままに絡み合っている。

兼松講堂08
正面入口以外にも、左右に入口を設けてある。

兼松講堂09
そちらの入口周りにも怪獣の顔。

兼松講堂10
内部を覗くと、これまた半円アーチで構成された美しい造り。
ホールは音響に優れ、クラシック音楽のコンサートに利用されることも多いそうだ。

学園都市・一橋大学のシンボルとして国立市民に、そして全国の建物好きに愛されてきた建物。
建築学的に貴重な建物2000棟を集めた、日本建築学会による『日本近代建築総覧』にも掲載された傑作である。
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Comment
そうでしたね 
怪獣がいました、たくさん。それも大学に。
何故だか不思議なくらい、違和感を覚えずに、
「こういう静養建築もあるのか~」という印象だった気がします。
それと入口廻りが非常に迫力満点でした。
こうして見ると怪獣がここにいること自体、不思議だったんですね、納得。
自分が出た大学がキャンパスが狭いところだったこともあり、
単純にこの広い敷地で学べることに憧れたのを覚えてます。
あの小さな守衛所もいかしてましたね~
お晩です、kshun10さん、またお邪魔します。
Re: そうでしたね 
kozoh55さん、こんにちは。
「兼松講堂」はいいですね~怪獣はたくさん棲んでいました。
伊東忠太という建築家は非常にワクワクさせてくれる建築家で、作品を見るたび面白さを提供してくれます。

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