東京冒険紀行

東京に的を絞った冒険記。失われつつある追憶の風景・ワンダフルな建築物・愛しの公園キャラ・物語る廃墟・入りにくいけどイイ店・御馬鹿スポットから知られざるディープスポットまで...街で見つけた素晴らしいもの面白いものを独自の視点で紹介!!!

 
Category: 23区 > 豊島区  

幻惑の異空間・伍 「ルボワ平喜」

ビルやマンションというと、レトロな街並ファンにとってはついつい斜に構えてしまう響きかも知れない。
そんな中でカウンターパンチを食らったのが、最初に出会った梵寿綱作品「ドラード早稲田」だった。無味乾燥なオフィスビル・雑居ビルとは一線を画すその世界観は、我々に刺激的で良いインフルエンスを与えてくれた。

ルボワ平喜01
今回の「ルボワ平喜 東池袋ビル」は、池袋「本立寺」の近くにある。
前回の「東商ビル」に比べると、明らかに異世界感が強烈でかっ飛ばしてくれている。

ルボワ平喜02
こちらも作品名として「斐醴祈・賢者の石」と名付けられ、不気味に光る黒くて丸い意匠が目を引く。

ルボワ平喜03
これまでの「ドラード早稲田」や「マインド和亜」のようにカラフルな意匠があったり、「ラポルタ和泉」のようにメルヘンな意匠があったりだったが、今回の「斐醴祈・賢者の石」は白い壁で統一され、所々にアイアンワークが施されている。名状しがたい真っ白な意匠は逆に不穏感を漂わせる。
壁面の凹凸は、鉛筆画で描いた陰影のように細かいストロークで表現されている。

ルボワ平喜04
不気味にうねったデモーニッシュな入り口と、その奥の薄暗い異世界。
それはまるで魔王の城の入り口。否が応にも冒険心が高まる。

ルボワ平喜05
そして期待通りの異空間っぷり全開のエントランス。
梵寿綱らしさ爆発の、妖しげなゴテゴテ感。

ルボワ平喜06
天井を見上げるとこれまたぶっ飛んでいて、金色モザイクタイルをベースに原色系のタイルで柄が描かれている。
まるで古代文明の王家の墓の内部のようで、頭の中でシタールの音色が響いてくる。

ルボワ平喜07
そして垂直にカーブしていたり、ステンドグラスで飾られていたり、奥へいくほど複雑な装飾になっている。
写真で見ると平衡感覚が無くなってくるなぁ。

ルボワ平喜08
奥のステンドグラス。一見可愛らしい絵のようにも見えるが、やはり...。
こういったギャップや、作りこみの細かさが梵寿綱作品の魅力ではないだろうか。

ルボワ平喜09
最もギョッとさせられるのは、この壁の装飾だろう。
薄暗い中に整然と並ぶパイプ状のものに、ポコポコ穴が開いている。蓮かフジツボか、人によって見え方も違うだろうが、この有機的な妖しさはトライポフォビアの人は嫌悪感を抱くかも知れない。

ルボワ平喜10
あまりの圧倒的世界に疲れてしまった人は、ベンチで一度落ち着いて。
ただし、そのベンチも悪魔のベンチであることを覚悟しなければならない。

今回の「賢者の石」は、外観・内観ともにデモーニッシュな異世界っぷりが全開。特に仰々しい外観は、先日死去したH・R・ギーガーの世界にも通じるものがある。
1979年築の建物(作品)だそうだが、全く古さを感じない。梵寿綱ワールドを辿る冒険は、まだまだ終わらない。
スポンサーサイト

Comment

Trackback
06-2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

«   »

姉妹サイト
プロフィール

kshun10

Author:kshun10
O型天秤座♡
長崎生まれの東京育ち

ブログスカウター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
写真
280位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
風景
117位
アクセスランキングを見る>>