東京冒険紀行

東京に的を絞った冒険記。失われつつある追憶の風景・ワンダフルな建築物・愛しの公園キャラ・物語る廃墟・入りにくいけどイイ店・御馬鹿スポットから知られざるディープスポットまで...街で見つけた素晴らしいもの面白いものを独自の視点で紹介!!!

 
Category: 23区 > 杉並区  

静寂のコモンエリア 「阿佐ヶ谷住宅」

集合住宅というと、現在では湾岸エリアを中心とした超高層マンションを思い浮かべてしまうが、集合住宅の建設が盛んになった昭和20~30年代は、低層棟・低密度の集合住宅地が多かった。
今回の冒険エリア「阿佐ヶ谷住宅」も、その頃建てられた集合住宅地だった。

阿佐ヶ谷住宅01
実はこちら、老朽化による治安の悪化を理由に、解体し再開発される事となった。現在、かなり作業が進みご覧の通りとなっていた。

阿佐ヶ谷住宅02
この日見た光景を最後に近々完全に更地となる。
小糠雨の降る中、そんな集合住宅地の傑作と呼ばれた「阿佐ヶ谷住宅」の最後の姿を見届けてきた。

阿佐ヶ谷住宅03
「阿佐ヶ谷住宅」は1958年(昭和33年)に竣工。全戸数350世帯の日本住宅公団によって造成された集合住宅地。設計は、当時発足したばかりの日本住宅公団の設計課が行った部分と、前川國男建築設計事務所が担当した傾斜屋根型テラスハウスが共存していた。

阿佐ヶ谷住宅04
「個人のものでもない、かといってパブリックな場所でもない、得体の知れない緑地のようなものを、市民たちがどのようなかたちで団地の中に共有することになるのか」をテーマに、公団の設計課が整備した。
つまり公園や庭の共有部をあえて設置し、団地の人がどのように共有していくかの実験的な団地でもあった。

阿佐ヶ谷住宅05
2・3枚目の写真にあった地上3~4階建て鉄筋コンクリート造の118戸と、地上2階建てテラスハウスタイプ232戸。

阿佐ヶ谷住宅06
テラスハウスは陸屋根タイプと、こちらの前川國男設計の傾斜屋根住宅棟があった。
そのテラスハウスの方もおしなべて解体作業が着手され、あとは全体を崩すのみの様子。

阿佐ヶ谷住宅07
番号順に並ぶテラスハウス。現在は順番に解体されるのを待つのみという運命にある。

阿佐ヶ谷住宅08
こちらのテラスハウスは哀愁たっぷり。玄関前には壊れたブランコが。

阿佐ヶ谷住宅09
よく見ると入り口ドアの脇には、元々あったのであろう家族の肖像のような絵が描かれている。一瞬見えてはいけないものが見えたようでギョッとしたのだが。
楽しかった家族の思い出の詰まった家が、今...薄れ消え去ろうとしている。そんな哀愁漂う光景に見えて仕方が無い。

阿佐ヶ谷住宅10
団地の象徴の一つだったであろう、給水塔。
そういえば都内でもだいぶ減ってしまったが、昔の団地によく見たタイプの給水塔だ。周りが囲われこちらも解体される運命。

団地の在りし日の写真を撮っておけば良かったのだが。
写真を撮りに来た日がちょっと遅かったか...。
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Comment
(^・_・^ )( ^・_・^)(^・_・^ )( ^・_・^)キョロキョロ 
映画「みなさん さようなら」を 思い出しました。・・ご存じですか?

( ↑ こちらの団地は もっと古いですけど。)

Re: (^・_・^ )( ^・_・^)(^・_・^ )( ^・_・^)キョロキョロ 
知らないですね~その映画。古い団地が舞台ですか、良さそう。
団地ブームの頃の団地は、以後もどんどん消えゆくでしょうね。

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