ビジネス街のゴーストタウン 「虎ノ門5丁目」

虎ノ門といえば、新橋・芝などと並んで日本のビジネスの中心である。そんな経済活動が非常に活発である虎ノ門に、ひっそりと暗い影をおとす場所がある。


「虎ノ門５丁目」である。
隣接する麻布台1丁目の大規模再開発を念頭に置いた用地買収を推し進めた森ビル。結果、管理所有することとなった該当地域は民家、マンションの空き家が顕著となりゴーストタウン状態を呈している。




一部は会社の寮など利用されているようだが、ほとんどは解体を待つのみの廃墟だ。


昔ながらの町並みの向こうには、フレームアウトしてしまう程の高層ビル。


すっかり役目を終えた店舗や家屋を、後方から高層ビルが見下ろしている。


途中の地図で町の様子をうかがい知れる。灰色の部分が工事着工部分だ。


ずいぶん前に貼られた感のある張り紙。「再開発反対」のメッセージも、もはや...。


金網で囲まれた家屋、


ベニヤで入り口を閉じられた家屋。
これらは取り壊される運命であることを意味している。


その少し向こうには、見上げると首が痛くなるような高層ビル群。再開発は一体どこまで及ぶのか。ビルが乱立する都心でも、こうした再開発エアポケットのような場所は点在している。
それにしても、ここの状態は...。昼間から不気味な光景である。