東京冒険紀行

東京に的を絞った冒険記。失われつつある追憶の風景・ワンダフルな建築物・愛しの公園キャラ・物語る廃墟・入りにくいけどイイ店・御馬鹿スポットから知られざるディープスポットまで...街で見つけた素晴らしいもの面白いものを独自の視点で紹介!!!

 
Category: 23区 > 墨田区  

東墨田の皮革産業 「八広駅周辺」

今回の冒険は八広駅の南東側に広がる東墨田を中心に。そのほぼ全域が工業地域である。

八広駅周辺01
八広駅の周辺は京成線に共通して見られるような下町。そこから川沿いに東墨田へと向かう。

八広駅周辺02
東墨田エリアに入ると、中小の町工場が集中する工業地帯が現れる。
明治から昭和にかけて墨田区内には屠畜場があり、そこから発生する皮革を扱う産業が発達。中でも豚革の加工が盛んであり、東京都による統計では日本全国の豚革加工事業所55軒のうち34軒が東京都内に所在し、東墨田地区はその中枢である。
こちらは地域内にある「都立皮革技術センター」。

八広駅周辺03
江戸時代には斃死した牛馬の解体や刑吏などの職に携わる人々が暮らしていた当地。
明治時代には鞣し業が集中していた浅草亀岡町や新谷町の部落が臭気問題で当地に移転し、1881年には神田橋本町の非人系部落が火災により当地に移転、鞣し業が一層栄える事になる。

八広駅周辺04

八広駅周辺05
町のいたるところに「ここは特別工業地域です。多少の騒音や煤煙・臭気はご承知下さい。 油脂・皮革関連企業協議会」と書かれた看板がある。

八広駅周辺06

八広駅周辺07
皮革工場の屋上には、鞣した皮を干すための小屋が設置されている。

八広駅周辺08
工場が並ぶ通りの路面は黒光りした箇所が多く妙にベタ付くのだが、これは道路にまで染み出した油脂と思われる。地域内には皮革産業のみならず、豚脂など動物性油脂を扱う業者も多く、これを原料とした石鹸産業も発展しているのだ。

八広駅周辺09
廃工場や跡地と思われる更地も散見。

八広駅周辺10
公園で寛ぎ中の野良猫たち。のどかな風景に見えるが、弱っている子猫などは周辺に多く飛び回っているカラスの餌食になることも。したがって動物や鳥の死骸を見る事も少なくない。
動物達がここで暮らしていく環境は、苛酷だ。

都内最大の皮革工業地帯・東墨田には当然観光で訪れる人もいない為、明らかに労働者でない我々のような人間が歩いていると異質な目で見られる事になる。とりわけ昔から偏見・差別の対象になっている皮革産業なので、なおの事。
しかし日常我々のような庶民も含め、どれだけ皮革製品や動物性油脂が生活に密着したものであるかを考えると必要不可欠な産業であり、革製品や油脂を使った製品等があるのも彼らのおかげである事を忘れてはならない。
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