東京冒険紀行

東京に的を絞った冒険記。失われつつある追憶の風景・ワンダフルな建築物・愛しの公園キャラ・物語る廃墟・入りにくいけどイイ店・御馬鹿スポットから知られざるディープスポットまで...街で見つけた素晴らしいもの面白いものを独自の視点で紹介!!!

 
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国立の財多き学園都市 「一橋大学 国立キャンパス 後編」

前編に引き続き、一橋大学・国立キャンパスの瀟洒な建物を紹介。

一橋大学国立キャンパス11
時計塔のある図書館の建物。
兼松講堂や東本館のロマネスク様式を踏襲した、伊東忠太門下の文部省建築課の設計。

一橋大学国立キャンパス12
文化財指定はないものの、高い時計塔があるため敷地内でも目立つ存在。

一橋大学国立キャンパス13
装飾に目をやると、ちゃんと怪獣がいる。

一橋大学国立キャンパス14
重厚な正面入口の扉。
この日は施錠中だったが、裏口に回れば内部に入れるとのこと。

一橋大学国立キャンパス15
こちらがその裏口。入口上は縦長のズラシ窓が並んでいる。

一橋大学国立キャンパス16
裏口の扉にも周りに装飾が施してあり、裏口にしておくのがもったいないほど。

一橋大学国立キャンパス17
内部は各入口などがアーチ型になっていて洗練されたモダンさ。

一橋大学国立キャンパス18
図書館入口の上のアーチには、

一橋大学国立キャンパス19
フクロウをメインデザインとしたカラフルなステンドグラス。いや素晴らしいですな。

一橋大学国立キャンパス20
暗闇の向こうに、先ほどの正面入口の扉が見える。
果たして本当に、あの扉の向こうは現世なんだろうか。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の序盤に出てくる、不思議の国へのトンネルを思い起こさせる。

今回、国立大学の古き良き建物を紹介したが、東京大学や早稲田大学等、まだまだステキな大学の建物はある。そしてきっとまだ知らぬ素晴らしい建物が待っているはずだ。
これを機に、大学建築物シリーズが始まりそうである。
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国立の財多き学園都市 「一橋大学 国立キャンパス 前編」

一橋大学国立キャンパス01
古い建物が多く、前回の「兼松講堂」をはじめとする国登録有形文化財となっている建物もある一橋大学・国立キャンパス。

一橋大学国立キャンパス02
時計塔のある図書館の建物の前に、噴水の付いた瀟洒な池。

一橋大学国立キャンパス03
手前には日時計があり、

一橋大学国立キャンパス04
台座にはデモーニッシュな翼を持った怪獣が。

一橋大学国立キャンパス05
口から水を吐き出すのは虎のような怪獣。

一橋大学国立キャンパス06
こちらは「東本館」。国登録有形文化財で、兼松講堂と同じく伊東忠太の設計。

一橋大学国立キャンパス07
ロマネスク様式で、こちらも嬉しいことに怪獣・妖怪が棲みついている。

一橋大学国立キャンパス08
こちらムーミン谷にあってもおかしくない、キュートな趣のある建物は「旧門衛所」。
図書館の向かいに位置している。

一橋大学国立キャンパス09

一橋大学国立キャンパス10
スクラッチタイルと下見板張で、フランス瓦葺ハーフティンバーの洋風建築。

後編は、時計塔のある図書館をじっくりと。
続き→
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怪獣の棲む講堂 「兼松講堂」

兼松講堂01
国立大学・一橋大学の「国立キャンパス」。
ここには古い建物が多く、国登録有形文化財となっている建物も複数ある。

兼松講堂02
まず今回は、国登録有形文化財の一つであり、国立キャンパスのシンボル「兼松講堂」。
1927年(昭和2年)の創建で、設計は伊東忠太。兼松商店から受けた寄付を元に、依頼された伊東忠太が入魂の一作を送り出した。
と、なればやはり異色な建物、そして妖怪を期待する。...その期待、応えてくれてます!

兼松講堂03
まずは建築様式。東大の「安田講堂」、早稲田の「大隈講堂」にしても、慶應の「記念図書館」と、大学の顔的建物の多くがなゴシック様式で建てられているのに対し、一橋の兼松講堂だけはロマネスク様式なのである。

兼松講堂04
兼松講堂を正面から見ると、出入り口や窓が、連続した半円アーチで構成されている。
車輪窓にはマーキュリーが嵌め込まれ、堂々たる風格。これもロマネスクの大きな特徴の一つ。

兼松講堂05
エントランスは連続アーチ、ヴォールト天井と特徴的な造型が、教会を思わせる高貴な雰囲気。

兼松講堂06
細部に目を向けると、期待通りの妖怪・怪獣の姿が。
この土俗的な彫刻は、全体でおよそ100ヶ所施されている。

兼松講堂07
その姿は動物と植物を掛け合わせたような独特の姿をしている。こうした意匠は全て伊東忠太のオリジナル。
奇妙な妖怪・怪獣達は複雑に、そして自由気ままに絡み合っている。

兼松講堂08
正面入口以外にも、左右に入口を設けてある。

兼松講堂09
そちらの入口周りにも怪獣の顔。

兼松講堂10
内部を覗くと、これまた半円アーチで構成された美しい造り。
ホールは音響に優れ、クラシック音楽のコンサートに利用されることも多いそうだ。

学園都市・一橋大学のシンボルとして国立市民に、そして全国の建物好きに愛されてきた建物。
建築学的に貴重な建物2000棟を集めた、日本建築学会による『日本近代建築総覧』にも掲載された傑作である。
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